宇野千代ふるさとフェスタのご案内

日 時/平成14年11月2日(土)〜4日(月)の3日間 ※2日午前10時〜 シンフォニア岩国で開会行事

場 所/シンフォニア岩国・宇野千代生家・錦帯橋周辺など

主 催/宇野千代ふるさとフェスタ実行委員会、やまぐち文学回廊構想推進協議会

特別協力/藤江淳子、構成・演出/樋口友康

共 催/岩国市、岩国市教育委員会

後 援/山口県、県教育委員会、和木町教育委員会、周東町教育委員会、岩国市文化協会、岩国の文化を育てる会、岩国商工会議所、岩国市観光協会、宇野千代顕彰会、朝日新聞社、中国新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、山口新聞社、防長新聞社、NHK、山口放送、テレビ山口、山口朝日放送、テレビ新広島、アイ・キャン、憲政ジャーナル、岩国新聞社

事務局/〒741−0081岩国市横山2丁目9番18号 0827(43)0801・ファクス0827(44)0150

 

ふたりの宇野千代

●第1部 トークショー

(出演:山本陽子、藤江淳子 構成演出:樋口友康)

日 時/2日(土)18時半〜20時半 ※開場18時

場 所/シンフォニア岩国コンサートホール

入場料/1,000円 ※入場者全員に千代の幸福ハンカチ贈呈

 千代との出会いと別れ、千代の生き方や人生観などを語る楽しいトークショーになります。前売券は岩国市教委(電話0827−29−5211)、シンフォニア岩国などで販売します。先着1,100人。売り切れの場合はご容赦ください。

●第2部 朗読「おはん」(出演:山本陽子さん)

 千代の名作「おはん」の主役おはん役で絶賛を博し、第19回菊田一夫演劇賞を受賞した山本陽子さんが、千代の原作「おはん」を朗読します。

◎山本陽子(やまもと・ようこ)女優 宇野千代の、きもののモデルをしたのがきっかけで千代と出会い、親交を深める。千代原作、舞台「生きて行く私」で宇野千代役。代表作「おはん」のおはん役で、絶賛を博す。「おはん」で第19回菊田一夫演劇賞受賞。

◎藤江淳子(ふじえ・あつこ)宇野千代継承者 千代から親しみを込めて、あっちゃんと呼ばれ、千代の作品やエッセイにしばしば登場。千代の晩年40年余りの生活を共にする。千代が最も信頼した人。

◎樋口友康(ひぐち・ともやす)宇野千代アートディレクター 全国展開した生誕百年「宇野千代の世界展」の会場構成、千代の出版、イベントの演出など、千代のすべてのアートディレクションに携わる。

 

千代自慢のふるさとを歩く

●山本陽子さんと千代ゆかりの場所へ

日 時/3日(日)10時〜12時 ※雨天決行

場 所/錦帯橋ほか

参加費/無料

集合場所/錦帯橋岩国側たもと

 2日(土)の「宇野千代ふるさとフェスタ」で来岩される女優・山本陽子さん、千代の継承者・藤江淳子さんと共に、千代のゆかりの場所を歩いてみませんか? 千代が愛してやまなかった「錦帯橋」をはじめ、紅葉谷公園の「おはんの碑」まで歩きます。

 

千代に会いに行こう

●宇野千代生家の企画展

日 時/2日(土)〜4日(月)の3日間

場 所/宇野千代生家

参加費/無料

 「この血を、この体を、この魂をつくってくれた故郷こそ私自身のすべてである。」 と語っていた宇野千代。その心の原点は、常にふるさと岩国にありました。宇野千代生家は千代の精神のように、いつも明るく温かく、全ての人たちを迎え入れる「心の故郷」です。この生家で3日間さまざまな催しを行います

【生家で「お香」の集い】(4日10時〜11時半、13時半〜15時)

 生家で香りの文化を楽しく体感していただきます。宇野千代の「しあわせの香り」を企画した、日本香堂の嘱託デザイナー猪俣一さんの楽しいトークとしあわせの香りに包まれて、しあわせのひとときを楽しんでください。香の歴史や文化を彩ったさまざまなお香もご紹介します。各30人。先着順に受け付けます。

【生家に琴ほぐ】(4日12時〜13時、5時半〜16時半)

 生田流正派紫陽会・長嶺雅紫穂社中による、お琴演奏を楽しんでいただきます。

【生家でモーツァルトの調べ】

 モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」を生家で静かに流します。岩国出身の評論家・河上徹太郎の名著「ドン・ジョバンニ」の誕生には、千代も深くかかわっていました。その秘話とともに千代が大切に所蔵していた「ドン・ジョバンニ」の特装本を生家で初公開します。

【千代が編んだ手編みのセーターを初公開】

 若い頃から着物を縫うことが得意だった千代が晩年親しんだ手編みのセーターを展示します。

【千代の那須の野仏公開】(3〜4日18時〜20時)

 千代が愛した野仏3体を那須の別荘から生家の庭に運び、安置します。夜はもみじの庭をライトアップ。かつて、千代が楽しんだように野仏の前にロウソクをともします。今年は千代生誕105年。庭に105本のロウソクをともし、そのゆらめきをながめながら千代をしのびます。

 

やまぐちの文学回廊を歩く

●山口県の文学者や文化、芸術を紹介します

期 間/2〜4日の3日間 ※10時〜17時 但し4日は16時まで

場 所/シンフォニア岩国企画展示ホール

 多くの文学者、文化人を生んだ山口県。宇野千代ふるさとフェスタでは、千代だけでなく、ふるさとの文学者たちの足跡を紹介します。パネル展をはじめ、ビデオ上映や現在活躍中の文化人の作品展、そして講演会など幅広い内容となります。

【やまぐちの文学回廊を歩く】

 宇野千代、河上徹太郎、国木田独歩、種田山頭火、中原中也、金子みすゞ、林芙美子の足跡を写真パネルとともに紹介します。

【ビデオ上映】

 金子みすゞ、中原中也、種田山頭火のビデオを終日繰り返し上映します。

【千代、ふるさとを愛する人々IN岩国】

(1)澄川喜一氏の彫刻とパネル展

 岩国市では初公開 錦帯橋をイメージして澄川先生が造形した作品、そりのあるかたち=けやき製=などを展示します。

 

◎澄川喜一(すみかわ・きいち) 1931年、島根県鹿足郡六日市町生まれ。岩国工業高、東京芸術大学彫刻専攻科修了。前東京芸大学長、同大名誉教授、シンフォニア岩国名誉館長、横浜美術館顧問、NHK中央番組審議会委員。サロン・ド・プランタン賞、新制作展新作家賞、平櫛田中賞、中原悌二郎賞優秀賞、吉田五十八賞、第10回本郷新賞、山口県文化特別功労賞、紫綬褒章。

 

(2)川口健治氏の「千代の愛した岩国の風景画展」

 千代の愛したふるさとの風景を、川口先生が絵にしました。

 

◎川口健治氏(かわぐち・けんじ) 1938年、山口県熊毛郡上関町八島生まれ。京都市立美術大学(現芸大)西洋画科卒。岩国短期大学教授。ギリシア・ヴォーレス美術館作品収蔵、広島県美土里町川口健治絵画館作品収蔵。二科展・二紀展等に出品。海外展受賞18回。パリ国際展グランプリ受賞、最優秀イタリア文化賞受賞、日独友好芸術名誉賞。山口県文化功労者、紺綬褒章。

 

(3)「宇野千代言の葉」短歌、俳句展

 

【宇野千代言の葉コンテスト】

 短歌を募集します。三十一文字に込めるあなたの想いをお寄せください。葉書1枚に1首と住所、氏名、電話番号を書いてお送りください。作品は未発表作品に限ります。締め切り10月20日。出詠は無料。参加資格は県内在住者並びに宇野千代文学愛好者。選者は小河啓祐、福田百合子、保田正子、音羽晃の各先生。上位入賞作品10名の方に宇野千代グッズを進呈します。入賞作品は、ふるさとフェスタ会場(シンフォニア岩国)で短冊にて展示します。

▼題=薄墨の桜、錦帯橋、生家、小説に登場する場所や物、人物など、千代や千代にゆかりのあるもの。

▼期 限=10月20日(日)

▼送付先=〒740−0081岩国市横山2−9−18 「宇野千代言の葉コンテスト」係

▼問い合わせ=事務局 0827(43)0801まで

 

【講演会「ふるさと山口の文学者たち」―見えないものを観るということ―】

▼講 師=鈴木隆子先生

▼日 時=4日(月)13時30分から90分間

▼場 所=シンフォニア岩国2F

▼参加費=無料(定員50人 席に限りがございます。お早めにお申し込みください)

▼申し込み=蔵重敏恵・ふるさとフェスタ実行委員 0827(24)2686

 

◎鈴木隆子氏(すずき・たかこ) 防府生まれ。現在、防府市教委教育委員、山口大教育学部客員教授、徳山看護学院非常勤講師。昭和36年県中学校教諭、昭和61年県教育庁教職員課管理主事、平成7年防府市富海中学校校長、平成11年退職。元県学校図書館協議会会長、全国学校図書館協議会読書推進委員。活動分野・子どもの読書。

 

千代の足跡を訪ねて

●秋の山陽路(岩国・玖珂・周東)で文学周遊ミニツアー

日 時/2日(土)9時45分集合〜16時解散

対 象/文学愛好者(定員35人)

参加費/昼食、資料代、保険などを含めて1,500円

 秋の一日、宇野千代の岩国近辺における足跡を貸切バスに乗ってたどります。あわせて、当地ゆかりのほかの文学者の事跡にも触れ、豊かな文学的風土を再確認します。

▼集合・解散=9時45分、シンフォニア岩国(岩国市三笠町)に集合後、10時からオープニングセレモニーに参加します。終了後、貸切バスに乗車、出発。ツアー後、再びシンフォニア岩国に戻り、パネル展等を見学します。解散は16時ごろとなります。

▼申し込み=はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、ご意見、ご希望を記入して、〒740―0081岩国市横山2―9―18 「宇野千代ふるさとフェスタ」文学ツアー係まで。10月15日必着。はがき1枚につき2名まで申し込み可能です。希望者多数の場合抽選。20日ごろ、当選者に通知します。

 

◎行 程 オープニングセレモニー(シンフォニア岩国)……新港(千代の旅立った港と尾崎士郎と暮らした家)……普済寺(河上肇ほか著名人多数の菩提寺)……宇野千代生家……教蓮寺(千代の墓)……水西書院(千代の小説・「水西書院の娘」のモデル)……玖珂・池田屋にて昼食……鞍掛合戦千人塚……周東町(宇野本家、文学碑、浄泉寺など)……錦帯橋とその周辺……基地の街・川下(川下小学校、借家跡、ゆかりの酒造場、小説「チェリーが死んだ」ゆかりの地)……シンフォニア岩国(パネル展)

 

【岩国文学クイズラリー】

 文学のまち・岩国を広くアピールし、豊かな文学的土壌を持つ風土への認識を深めていただきます。

▼日 時=11月2、3、4日の3日間

▼対 象=県内外の一般人(学生、生徒を含む)、観光客

▼参加費=無料

▼場 所=錦帯橋周辺、川西、シンフォニア岩国

▼方 法=地図と簡単な文学案内付き問題用紙を配布します。地図を頼りに該当の場所に行けばクイズの答がわかる仕組みです。場所が広範囲にわたるため、全問答えなくても規定以上のポイント数の回答で結構です。興味を持った場所を重点的に回っていただくこともできます。問題用紙の配布は、錦帯橋周辺でボランティアガイド有志、横山で市観光課、川西の生家で関係者によって行います。回収場所も各所に設置します。

▼賞 品=抽選で図書券、宇野千代グッズ並びに著書、ふるさとフェスタ小冊子「いわくに文学の旅」を進呈します。

 

いわくに文学の旅 ―宇野千代のふるさとを歩く―

●小冊子の発行

 宇野千代や岩国の文学者をテーマに、カラーグラビアや年表、文学の系譜をポケット版の小冊子にまとめます。初公開となる貴重な写真も盛り込み、編集します。2,000冊を印刷。1冊500円で販売します。

 

宇野千代ふるさとニュース

●イベント、協賛者の紹介

 期間中の各イベント内容をまとめたタブロイド版16ページのニュースを発行します。